今日は妻、娘3人、義母、義父がお見舞いに来てくれることに。
こうやって心配してくれる人がいるということはとてもありがたいこと。
「プレドニン11錠55mg/日」服用中
副作用もほぼ感じられず、今日の体調は良好。
久しぶりの再会
昼食をとり、シャワーを浴び終えてベットで一息ついたその瞬間。
長女と次女が手を振りながら病室に恐る恐る入ってきた。
ステロイドの副作用で免疫力が低下していることもあり、子ども用のマスクを付けて小声で私に「パパ、元気?」と話しかけてくる。
子ども用マスクとはいっても、顔の半分ほどを覆ってしまうそのアンバランスさが可愛いらしくてたまらなかった。
最初に入ってきた長女を強く抱きしめた。
長女はゆっくりと私の背中に小さい手をまわし、優しく抱きしめ返してくれた。
次に次女を強く抱きしめる。
次女はまだ幼いため、私の置かれている状況があまり理解できていないらしい。
感極まる私を見て、不思議そうな顔で私を見つめていた。
長女との交換日記
妻のはからいで、長女と私の交換日記を作ってくれていた。
交換日記の最初のページには、私が当初の退院予定日前日に書いた長女への手紙がセロハンテープで貼られていた。
「たぶん明日帰れるからね!」
「帰ったらいっぱい遊ぼうね!」
といった言葉を娘に送っていた。
今となっては、当時の私の安易な発言を後悔している。
その手紙に返信する形で交換日記がスタートしていた。
「パパがいなくて、すごーーーーく寂しい」
といった文章が印象的だった。
まだ一ヶ月以上もの入院が必要であり、持ってきた書籍が減っていくごとに不安を感じる日々。
次々に本を読もうという気持ちを必死に抑え、バランスを保とうとする私。
やることがなくなるというのはとても寂しいものだ。
そんな中、こういった形で楽しみが一つ増えたことがとても嬉しかった。
次女はまだ文字が書けないので、絵を描いたノートを作ってくれていたようだ。
ただ、持ってくるのを忘れてしまい、とても悲しそうにしていた。
この次女が作ってくれたノートを見るのもとても楽しみだ。
デイルームで家族全員と対面
義母と義父が気を使ってくれたのだろう。
恥ずかしがり屋の私が、心置きなく娘たちと久しぶりの再開ができるよう、デイルームに三女と一緒に待機してくれていた。
三女はベビーカーに乗ってぐっすりと熟睡していた。
こうなるとしばらく起きなそうだと感じながらも、三女らしくてそれが一層可愛いしらく感じた。
今のところ、ステロイド療法での副作用を強く感じたのは服用初日だけであり、それをみんなに話すと安心していた。
その後は、各々が好き勝手やるカオスな時間帯へ突入。
長女と次女は、じゃれあいながら軽くケンカをする。
義父もふさげて娘たちに絡み、なぜか次女が泣き始める。
義母と義父が、買ったばかりのスマホを自慢してくる。
一年ほど前に私も購入しようか悩んだ比較的新しいスマホだった。
こんなハイスペックなスマホを、機械音痴の2人が使いこなせるのか?と思うと、甚だ失礼な話だが面白くて笑ってしまいそうになった。
妻はこのブログを頻繁に見てくれているようなので、おそらくスマホの件は面白がってチクられるだろう。
でも、構わない。
面白かったから。
以前は、絶対にチクるなよと注意していたと思うが、やはりネフローゼ症候群になってからは少し気持ちに変化が表れてきたような気がする。
一人で抱え込んで貝に閉じこもるような性格だったが、良くも悪くも自分をさらけ出し、自分でいうのも恥ずかしい話だが人間味が出てきたような気がする。
その後もたわいもない話をする時間が続く。
どこに着地点があるのかも分からない、俗に言う無駄話がとても楽しかった。
楽しい時間はすぐ過ぎる
辛い時間は長く感じ、楽しい時間はあっという間に過ぎ去る。
まさに今日がそういった日であった。
ベビーカーで寝ている三女の頭をなで、ほっぺたをつつく。
寝ぼけた様子で私を見つめる三女。
バイバイといっても、寝起きのため視点が合わない。
だが、私の手を優しくタッチしてくれた。
約2ヵ月もの間、離れ離れになってしまうとおそらく三女の記憶の中から私の記憶は薄れてしまうだろう。
それがすごく寂しく感じる。
私が仕事から帰ってくると、真っ先に玄関へ走ってきて抱っこをおねだりしていた三女。
抱っこをすると体全体で嬉しさを表現し、キャッキャ騒ぐ三女。
もし退院できたら、また同じように喜んでほしいなと切に願う。
そそくさと帰りの準備を始める次女。
後ろ髪を引かれるような表情で席を立つ長女と妻。
みんな個性的で面白い家族だ。
義母と義父も含め、私はこの人たちに大いに支えられていると実感した。
ネフローゼ症候群については少し休憩
今日はネフローゼ症候群とはあまり関連のない日記。
だけど、この闘病生活で何が辛く、何に幸せを感じたのかといった体験談を発信していくことで、これから病と向き合っていく誰かやそのご家族の励みになるはずと私は考えています。
もちろん、ネフローゼ症候群だけにかかわらず、他の病気で苦しんでいる方にも共感できる点はあると思います。
今日はネフローゼ症候群ついては少しお休み。
些細な日常をお届けしてみました。
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