入院生活35日目。
些細なことから妻にあたってしまった。
どうしようもない自分に嫌気がさしてくる。
後悔してもしきれない1日
妻と長女がお見舞いに来てくれた。
私のことを気遣って、家からいろんなものを持ってきてくれた。
ハッキリいって何に使うのか分からないようなものまであったが、私のことを考えてくれているその気持ちが伝わり、とても嬉しかった。
明日から妻は育児休暇を終え、職場復帰することになっている。
そんなドタバタしている最中にも関わらず、病院に来てくれた。
妻との会話が増え、幸せを感じる日々
ネフローゼ症候群と診断されてから、妻との会話が少し増えた気がする。
病気のおかげといったら変な言い回しになるが、いろいろと考えを改めさせられたから。
以前は、ひたすら仕事に明け暮れていた。
家にいるときは抜け殻のように疲れ切り、会話をする元気すら残っていなかった。
いまでは話したいことがたくさんあり、妻が病院に来てくれると昔の自分が嘘のように次々と喋りだしてしまう。
妻もそういった変化を感じてか、以前よりも2人の会話が尽きるようなことはなくなっていっていた。
そして、お互い笑顔も増えてきた気がする。
些細なことがきっかけで
会話が弾むと自然と楽しくなり、いろんなことを喋るようになる。
その延長線上に私の失態が潜んでいた。
おそらく妻は単に愚痴を言いたかっただけなのだ。
特に深い意味もなかったと、いまなら冷静に考えられる。
1人で幼い子ども3人の世話をし、頻繁に病院にも顔を出してくれている。
そして、明日から職場復帰が重なり、準備なども含めて大変な時期だからこそ、特に意味のない愚痴を私に聞いてほしかっただけだと。
でも、その時の私はなぜかその愚痴を許容できず、妻にあたってしまった。
久しぶりの妻とのケンカ。
妻も黙り込んでしまい、私も妻に話しかけようとしない。
長女と私だけの会話が続く。
入院後初めてのケンカ
あっという間に時間は過ぎ、妻と長女が帰宅することになる。
妻は何も言わず病室から出ていった。
その様子がさらに私の感情を逆なでし、最低な一言を発してしまう。
「もう来なくていい」
長女は私と妻の空気を感じ取り、不安そうな様子で私の顔を見つめながら手を振り、病室を後にした。
後悔
妻と長女が病室を去った後も私の怒りは収まらず、思わず携帯の電源を切りロッカーに閉まった。
もう誰とも連絡を取りたくないと。
ただし、時間の経過とともに後悔の念が強まっていく。
そして、自分の言動に問題があったのだと認識できるようになった。
冷静になれるまで30分はかかってしまった。
後悔してもしきれない。
間違いなく妻は、私が入院してから心身ともに疲れ果てている。
そんな様子を私に感じさせることなく、気丈に振舞っている様子がうかがえる。
夜な夜な涙を流す日もたくさんあったはずだ。
にもかからず、私は一時の感情で最低な一言を発したのだ。
あえてブログに書く
ステロイドの副作用で精神状態に影響があるというのは知っていた。
ただ、これは副作用のせいではない。
というよりも、副作用のせいにしたくない。
私の人間的な未熟さからくる、私自身の失態であり問題だ。
ラインですぐに謝罪はしたが、また病院に来てくれる機会があれば、目を見てしっかりと謝罪しようと心に決めた。
おそらくこういった話はネフローゼ症候群に限らず、病気を抱える人やその家族との間でよくあるトラブルなのかもしれない。
お互いがいっぱいいっぱいになっているため、些細なことで口論となってしまう。
今回のブログに病気のことは一切関係しません。
こんなブログはいちいちアップするなと思われるかもしれませんが、あえて書いておきます。
病気を患った人も、そのご家族も、体のことだけでなく、心のケアやゆとりを持って進んでいかないとダメなんだということを知ってほしかったからです。
せっかく体が良くなっても、家族と心が離れてしまえば幸せにはなれないから。
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