今日は妻の誕生日。
毎年のようにお祝いをしてあげることができない。
妻の誕生日
入院22日目。
今日は妻の誕生日だが、みんなと一緒に祝ってあげることができない。
どういった思いで妻はこの日を迎えているのだろうか。
想像しただけでも胸が押しつぶされそうになる。
一時帰宅の相談を先生に
せめて、一日。
数時間でもいいから一時帰宅できないかと担当医の先生に相談をした。
しかし、私が服用しているプレドニンの量が多いため、帰宅許可はでなかった。
事情を先生に説明したため、先生も心を痛めながら許可を出せないという発言をしていることが十二分に理解できた。
妻の負担
私の入院日と同日に三女が保育園に通いだし、すべての家事を妻一人でこなしていた。
月末には育児休暇を終えて職場復帰をすることになっており、その準備も私の入院がきっかけでドタバタ続きだ。
この状況に妻が耐えられるか心配でならない。
夜な夜な子どもを寝かしつけた後、一人で涙する妻の姿が自然と目に浮かぶ。
せめてもという思いで、事前に私から義母に対してあるお願いをしていた。
妻の実家での誕生日会
妻の誕生日会を実家で開いてもらえないか。
義母に相談を持ち掛けた。
義母は快く誕生日会の開催に協力してくれた。
頼ってくれて嬉しいとまで言ってくれた。
とても救われた。
今年の妻の誕生日は平日のため、3日前の休日を利用して妻の実家で誕生日会を開いてもらった。
義母に長女と次女を連れて買い物に出てもらい、内緒で妻への誕生日プレゼントを用意してもらっていた。
長女は自分のお小遣いでプレゼントを買いたいと、私と電話した際に打ち明けてくれた。
この言葉を聞いたとき、思わず涙が出そうになった。
必死で、泣いてはいけないと思い、グッと堪えた感情をいまでもしっかりと覚えている。
次女にはまだお小遣いをあげていないため、私から義母にお金を預けた。
長女が選んだのは、花をモチーフにした綺麗な髪飾り。
次女が選んだのは、ピンクと白の可愛いハンカチ。
妻が職場復帰してから使えるように、2人が考えて買ったようだ。
どちらも妻が喜びそうな物で、よく母親を見ているなと感心した。
微笑ましい様子
誕生日会の様子を義母が動画で送ってくれた。
料理やケーキが並ぶなか、子どもたちが誕生日の歌を妻に歌っていた。
その後、用意していたプレゼントを子どもたちが妻に渡す。
驚きながらも嬉しそうに中身を見て喜ぶ妻。
それを嬉しそうに見守る子どもたちと義母と義父。
テンションが上がっているのか、訳も分からず三女にキスをしまくる義父の様子が、誕生日会の賑やかさを物語っていた。
誕生日当日
家族の協力もあり、妻の実家での事前誕生日会は大成功で終えた。
肝心の誕生日当日は、妻に病院に来てもらった。
普段なかなか面と向かって言えない気持ち。
ネフローゼ症候群を発症してから現れた気持ちの変化。
薬の副作用で右手にうまく力が入らなく何度も失敗したが、しっかりと手紙に私の想いを込めた。
病院ではプレゼントを買ってあげられないため、僅かながらの現金を手紙と一緒に入れておいた。
本来であれば、一緒にデパートに行って服を買ってあげようと考えていたが、それができないため味気ないプレゼントとなってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
ただ、こんなプレゼントでも妻は喜んでくれた。
妻と結婚してよかったとつくづく実感した。
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