ネフローゼ症候群の自覚症状を見逃してしまった理由

病気
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ネフローゼ症候群を発症し、入院してから約1ヶ月が経過します。
いま思えば数多くの自覚症状があったにも関わらず、なぜそれらを見逃してしまったのかと後悔する日もあります。

私が薄々と感じていた自覚症状を実際の体験談からお伝えさせていただきます。

3つの自覚症状

まず、ネフローゼ症候群に代表される3つの自覚症状からご案内します。
以下の自覚症状に身に覚えがないかチェックしてみてください。

・むくみ
・体重の増加
・尿の泡立ち

それぞれの自覚症状別にさらに細かく説明していきます。

むくみ

足、顔などのむくみです。
私の場合は足のむくみが特にひどく、症状の中で最も強く自覚できるものでした。
むくみの原因は以下をご参照ください。

東京女子医科大学病院 腎臓病総合医療センターHPより
ネフローゼ症候群とは、尿にタンパクがたくさん出てしまうために、血液中のタンパクが減り(低たんぱく血症)、その結果、むくみ(浮腫)が起こる疾患です。むくみは、低たんぱく血症が起こるために血管の中の水分が減って血管の外に水分と塩分が増えるために起こります。
腎臓の糸球体に異常が発生すると、網目状の組織が目詰まりし、血液を十分にろ過することが難しくなります。その結果、体外へ排泄されるべき水分や塩分、老廃物などが体内にとどまり、むくみの原因となります。

確認方法

足のすねのあたりを指でグッと10秒ほど強めに押してください。
指を離した後も、指の跡がクッキリと残るほど私の場合はむくみがありました。

むくみを異常と思わなかった理由

仕事の関係で、1日中立ちっぱなしの日もあれば、1日中パソコンに向き合い座りっぱなしという日もありました。そして、朝早くから夜遅くまで仕事に明け暮れ、不規則な時間帯に食事をとり、必要以上に食事をとってしまう日々が続いていました。

そのため、むくみはこの不規則な生活によってもたらされたものと勘違いをしていたのです。

深夜まで仕事をしていると、体の疲れがどうしても抜けず、会社の近くにあるマッサージ店で足腰をほぐしてもらうこともありました。その際、マッサージ師に「足のむくみが異常です」とまで言われていました。ただし、
このむくみは不規則な生活のせいだと勝手に決めつけ、病気が原因であると判断できなかったのです。

体重の増加

原因としてはむくみによってもたらされる体重の増加となります。
ただし、むくみに先に気付くのか、それとも体重の増加によって先に気付くのかは個人差があると思いますので、あえて別けて説明させていただきます。

確認方法

食事の量を特に増やしていないのに、短期間で数キロの体重増加が見受けられるかどうか。

体重の増加を異常と思わなかった理由

むくみの項目で説明したとおり、不規則な生活と食事を必要以上にとってしまっていたため、単なる肥満による体重の増加と勘違いをしていました。
常日頃の不摂生が、自覚症状を見逃す原因となってしまっていたのです。

尿の泡立ち

尿たんぱくの数値が上がると、尿の泡立ちが見受けられます。
糖尿病などでも同じような尿の泡立ちが見受けられるため、私は糖尿病なのか?と思うことがありました。

確認方法

とにもかくにも、トイレに行った際に尿の泡立ち具合を確認してください。
トイレの洗浄剤などを使っているため確認が難しい方は、紙コップなどに尿を排泄し、泡立ちがあるか確認してみてください。

尿の泡立ちを異常と思わなかった理由

上記でも述べたように、トイレの置き型タイプの洗浄剤を使用していたため、これが原因で泡立っているものと勘違いをしていました。
また、当初は糖尿病を疑いましたが、健康診断の結果でそれらしき異常が見受けられなかったため、単に体が疲れているのかという思い込みをしていたのです。

たしかに季節や体調の変化で尿に泡立ちが発生する場合もあるようですが、連日その泡立ちが確認される場合は病院へ行くことをおすすめします。

その他(倦怠感)

これは気のせいかもしれませんが、私が感じていた体の違和感の1つに倦怠感があります。

とにかく、家庭をかえりみず仕事に明け暮れていたため、昔から疲労を強く感じることは度々ありました。
ただし、休日の日にしっかりと睡眠をとることで、そういった疲労は解消されていました。

ネフローゼ症候群と診断される直前は、いくら睡眠をとっても疲労が解消されず、常に倦怠感がある状態が続いていました。

まとめ

「自分だけは大丈夫」という思い込みが最も危険だと私は考えます。

実際に、私は子どものころから体が強く、風邪を引いたこともほとんどありませんでした。
この思い込みが結果的に早期発見を遅らせることになったのです。

というのも、問題を指摘された健康診断の前年にも、尿たんぱくの数値などが再検査項目に上げられていたのです。その結果を素直に受け止め、すぐに再検査に行っていれば今のような事態は避けられたかもしれません。

健康診断の重要性は以下の記事で説明してますので、ぜひご覧ください。

すべての始まりは健康診断
毎年受診している会社の健康診断がすべての始まりでした。健康診断から約2週間後、見覚えのない番号から私の携帯に電話が入る。たまにある勧誘の電話かと思い、嫌々電話に出てみると、その電話は健康診断を受診した健診センターからと分かりました。

自分だけは大丈夫といった過信はせず、自覚症状や健康診断で異常が見受けられた場合はすぐに病院へいくことを強くおすすめします。

私の体験談ベースの自覚症状が、誰かしらのネフローゼ症候群の早期発見につながれば嬉しいです。

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