微小変化型ネフローゼ症候群の体験談ブログです。
今回は実際に私が支払った入院費についてご案内していきたいと思います。
病気とは別に金銭面の不安も増していくもの。
私が入院中に気にかけた以下3点を中心にご案内していきます。
・入院費の内訳
・今だから感じる医療保険の必要性
金銭面の不安
入院するほどの病気を患った場合、最初に気にするのは体のことですよね。
そして、家族や友人、仕事や学校など様々なことに対して気をかけるようになると思います。
実際に入院してみると、次第に金銭面の不安も増していきます。
病気の際にお金の話をするのを嫌がる方も多いかと思います。
しかし、実際問題として患者やその家族に負担が押し寄せてくる事実を避けることはできません。
入院費に関して不安を感じている方の参考になればと思い、私の実体験をここに記します。
入院費は月単位での清算が基本
入院費は基本的に月単位で清算していくことになります。
長期入院が必要な場合は退院時にまとめて一括支払いをすればよいと考えていると、資金繰りの面で苦労する場合があります。
意外と知らない人もいるので覚えておきましょう!
前提条件
私の場合、ネフローゼ症候群を発症し、4月2日に入院しました。
投薬治療の効果が芳しくないため、6月に入っても入院中といった状況です。
今回ご案内する入院費は4月分となります。
厳密にいうと29日間の入院費です。
病室は4人部屋で、差額ベッド代は発生していません。
高額療養費制度における限度額適用認定証は入院前に取得し、入院時に病院へ提出済み。
この限度額適用認定証を事前に提出することにより、以下のメリットが発生します。
※この限度額適用認定証がないと、一時的に病院より請求された医療費を全額負担することになり、後日還付請求をすることになります。
高額療養費制度の詳細は、以下の厚生労働省HPをご参照ください。
入院費の内訳
入院費の請求書は4枚に別けられて発行されていました。
1枚目の請求書
腎臓内科で発生した医療費です。
当然ながら1番金額の高い請求書となります。
金額にして124,834円
限度額適用範囲内の医療費に加え、適用範囲外の食事代やその他経費などが合算されています。
2枚目の請求書
腎臓内科の先生に診断書を発行してもらった際の文書料です。
金額にして1,500円
難病医療費助成制度の申請に必要な診断書です。
一次性ネフローゼ症候群は対象疾病に該当されています。
難病医療費助成が認められれば、高額療養費制度よりもさらに低い限度額が設定されるケースがあるのです。
初めて見聞きする方は担当医の先生と相談してみてください。
難病医療費助成制度の詳細は、以下の難病情報センターHPをご参照ください。
また、私の住んでいる自治体では、指定された難病を患った人が受給できる手当が存在します。
条件により金額変動しますが、私の場合は月額12,000円をもらえる可能性があります。
申請時に必要となる診断書は、難病医療費助成の申請で活用した診断書の写しで問題ないようです。
※現時点では承認待ちの状態
そういった手当があるか、お住まいの自治体に確認してみましょう!
3枚目の請求書
歯科口腔外科で発生した医療費です。
同じ医療機関内でも、歯科に関しては外来扱いとなるそうです。
そのため、高額療養費制度上、入院期間中の医療費とは別計算になるようです。
金額にして4,880円
服用しているプレドニン(ステロイド)の副作用で免疫力が低下します。
そのため、むし歯が原因で体調をこじらせることもあるようです。
歯科口腔外科の受診が必要と聞いて驚かれる方も多いかと思いますが、上記の理由により受診することになりました。
4枚目の請求書
歯科口腔外科で発生した医療費です。
金額にして230円
歯科口腔外科の初回受診から1週間後に発生した診断料です。
初回の治療で炎症が起きていないかどうかをチェックするために必要だったようです。
歯科口腔外科の方が入院棟まで来てくれ、ベッドの上で口の中の状況を確認する程度の診断です。
合計額
計4枚の請求書の合計額は131,444円
4月は29日間の入院だったため、1日あたりに換算すると約4,533円となります。
難病医療費助成は審査中のため、一旦は高額療養費制度の範囲内で支払いました。
審査には約2,3ヶ月の時間を要するようです。
無事承認されれば、すでに支払ってしまった医療費も、書類申請日まで遡って還付してもらえるようです。
申請日が月末付近になってしまうと、その月の還付金の額も少なくなってしまうのです。
私の場合は23日に申請をしたため、4月の難病医療費助成による還付金はあまり期待していません。
入院して感じたこと
入院前に限度額適用認定証の発行を済ませていたため、当初は金銭面で不安を感じることは少なかったです。
ただし、いざ長期入院してみると想像以上に支出のペースが増えていくことに気付きます。
私の家族構成は妻と3人の娘がいる5人家族です。
妻は仕事に就いているため、どうしても私の入院期間中は外食の頻度が増えます。
そして、忙しい時間の合間を縫ってタクシーに乗って私の入院期間中の面倒を見てくれています。
その他にも、いままで時間に余裕があってできていたことが難しくなります。
割高な支出をして時間をお金で買うような生活が続き、生活費が普段よりも上がります。
現状、私の給料は有給休暇を消化することで何とか一定レベルを保持できています。
当然ながら残業代は付かないため、手取りの給料は減ることに。
そして何より、有給休暇を全消化してしまった後が大変です。
退院できたとしても
退院しても、以前のようなペースで仕事ができるとも限りません。
体調を安定させるために残業も減るでしょうし、通院による休暇も必要となります。
ネフローゼ症候群は症状によっては再発率も高いため、すぐに再入院なんてこともあり得ます。
十分な貯えと収入があれば別ですが、日に日に金銭面の負担が目で分かるように押し寄せてきます。
こういった時に限り、医療保険をもっと充実させておけばよかったと後悔。
私が加入している医療保険
現在、私が加入している医療保険は以下のとおりです。
支払限度日数:1入院につき60日
退院給付金などの特約はなし。
手術はしていないので手術給付金の支払いもなし。
ちなみに、腎生検は手術に含まれません。
腎生検の詳細は以下の過去記事をご参照ください。
もしも医療保険を見直せるなら
あり得ないことですが、、、
もし長期入院することが分かっていたら、最低でも以下の条件の医療保険を契約していたはずです。
支払限度日数:1入院につき120日
入院給付金の設定を上げた理由
私の場合、早くて6月中に退院できる見込みです。
4月から入院しているため、支払限度日数の60日は超過することに。
治療の効果次第で更なる延長入院もあり得ます。
その場合、現在服用している薬を代えていき、3,4週間かけて経過を看取っていきます。
これが繰り返されると入院期間はどんどん延びていくことになります。
退院できたとしても最低1週間は自宅療養してから職場復帰するよういわれています。
この自宅療養期間も含めると、私が保有していた有給40日も全消化することなります。
有給全消化後は、加入している健康保険によって傷病手当金が支給されることもあります。
傷病手当金は、もらっていた給料の約2/3程度しか受給できないです。
支出のペースは上がるものの、収入が減っていくのです。
1日の入院給付金を5,000円上げるだけですが、長期入院の場合はこれがとても大きいです。月にして「30日×5,000円=150,000円」UPの入院給付金で、本来もらっていた給料と傷病手当金の差額を補完できる可能性が高いからです。
支払限度日数の設定を上げた理由
私の加入している保険は、同じ病気が原因で再入院した場合、180日を超過していないと1入院としてカウントされてしまいます。
このまま順調に6月中に退院できたとしても、退院後180日以内で再入院した場合は支払限度日数の関係で入院給付金をもらうことができません。
再入院のことや入院が長引くことを考慮し、最低でも支払限度日数120日は必要だったと感じています。
また、私の場合は入院のタイミングがたまたまよかった。
入院日によっては負担額が増加する可能性があったからです。
高額療養費制度や難病医療費助成の自己負担限度額は、その月に発生した医療費が対象となります。
1ヶ月間入院するにしても、なるべく月初に入院した方が自己負担額を最大限活かすことができます。
まとめ
知り合いに保険会社に勤める友人がいるため、いろいろと調べてもらいました。
ネフローゼ症候群を発症した人は、一般的な医療保険の加入が難しくなるケースが多いようです。一定期間、治療や診断などを受けずに症状が発生しない人は問題ないケースもあるようですが、一般的な再発率などを確認すると条件が厳しそうです。
引受基準緩和型の医療保険もありますが、やはり掛け金はかなり高めになってしまいます。
後悔先に立たずとはいいますが、やはり大病を患う前にどこまで意識するかがポイントに思えます。
妻は私よりも体調を崩す機会が多く、どちらかというと妻の保険を手厚くしていました。これはこれで正解だと今も感じています。
ただし、稼ぎ頭である私の収入が不安定になる方が、金銭面のリスクが高くなることに当時は気付けませんでした。
私が後悔している考え方は以下のとおりです。
・大病を患うわけがないと過信していた。
↓
結果、医療保険も必要最低限に抑えていた。
いつ誰に何が起きるかなんて分かりません。
だからこそ、それが起きる前にせめて医療保険だけでも見直しておくことが重要に思えます。
大病を患うことなく寿命を遂げることができたのであれば、多少高い保険代を払っていたとしても、それはそれで幸せなことだと私は思います。
私のような経験をせずに済むのですから。
年齢によって支出入のバランスや家族構成も変わってきます。
そのため、いま契約している保険を定期的に見直すという行為はとても重要だと思います。時代背景に見合った最新の医療保険も次々と誕生していますし。
数ある保険会社の条件を把握し、無料で相談に乗ってくれるような場所もあります。
以下のような保険の代理店で相談してみることも重要だと、今だからこそ感じます。
ご自身やご家族のためにも、病気と医療費について考えていただけるきっかけになれば嬉しいです。
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